バラード4番 レッスン 17・18回目 [バラード4番]
最近レッスン記が滞っておりますが、17回目は5月の下旬に、18回目は今日(6月16日)でした。
9月初旬の舞台までもうそんなにのんびりしていられないです。
焦るなあ~。
毎日1,2回は通して弾き、部分的に戻って練習はしています。
特にコーダは毎日、あ~でもない、こーでもない!いや、、こーだ!!(さぶっ)
なかなか3度の重音で半音ずつ上る所が、すっきり行きません。
さて、まず、17回目(5月26日)を今、記憶を辿ってみますと・・
レッスンでは頭から弾き始めました。
緊張して、なんか普段つかえないところで、つかえるんですよね。
で、一番時間を使ったのはコーダの手前の怒涛の和音の連続の部分でした。
196小節目、198~200小節目です。
和音をしっかり底の弾力を感じるまで押すという注意を受けました。
ここはたくさんの指を押さえなくてはいけないのですが、ゆっくりやってみたらあちこち音があやしい~!
何回か確認し、今度は鍵盤の底を意識しますが、思うような音が出ません。
鍵盤の弾力、感じないよ~。鍵盤の下にクッションでもはいってるの?
ア・ラ・メゾ~ン(お家で練習してきなさい)、となりました。涙
211小節目~ コーダの頭
「ゆっくり練習してますか?」
先生のまっすぐなまなざし!!!
「あの~・・・・」
ゆっくり縦をそろえて、音のつながり、レガートを意識して練習すること。
コルトー版の練習をしてくること(あ!!これ忘れてました!!!!まずい!)
この部分は手の甲を出来るだけ平らに、指の付け根を動かすようにすること。
215小節目~ 重音の半音上がり
フォルテで練習のこと。
コルトー版の指使いと比較してくること。
コルトーのほうが先生は自然かな、とおっしゃっていました。
(でも、もうパデレフで慣れてきちゃってるしなあ・・・)
おもに和音の連続、コーダの前半部分で1時間のレッスンは終わりました。
この日の宿題
1、和音の多い部分:音の迷いをなくして鍵盤にざくっと乗せる事
響きにフタをしない!
2、 重音で半音上がりの指使いの確認
フォルテで練習
次に今日のレッスンです。
今日はやはり頭から通しました。
前半は自分の音を今までより落ち着いて聴けたと思います。
いつもより焦らずに通せたかな。
でも・・コーダでまた撃沈しちゃいました!
コーダで気持ちを落ち着けたいのですが、そのまま焦って終り~!涙
弾き終わって先生が
「うん、だいぶ弾きにくいところが絞られてきていますね。」
じゃあ、他の部分は良くなってきたのかな??
そのあと、今回はフレーズのかたまりを多層的に捉えつつ、行き場を意識して弾くということを集中的に教わりました。
よ~く譜面を眺めると、スラーが長~いところが多いんですよね。
え?これでひとまとまり!!っていうくらい長いスラーがあります。
その間に2音くらいでひとつ、とか・・・
これをどう捉えるか自分で考えなくちゃいけないんだそうです。
どんなおしゃべりなのか、とか、どういうストーリーなのか。
具体的なイメージがあったほうが、音を出し易いでしょうということです。
そう言われるとスラーのつながりを今までは全然きちんと見ていませんでした。
大きな意味が含まれているということを再認識しました!
冒頭から先生がスラーごとに、演奏の見本を示してくださるのですが、
う、うまい!しかも音色のコントロールが素晴らしいです!
ほれぼれしちゃいました。
やっぱりフレデリク先生って凄い人だなあ~。
先生のおっしゃったことを出来るだけ意識して、私も冒頭の第1テーマ、第2テーマとトライしてみました。
不思議と今日はいつもより、弾き易くて何となくうまくいった感じがします。
今日は音大生みたいなレッスンだな~。(自己満足)
第2テーマを終え、真ん中を飛ばして、今度は169小節目。
左手の音階。
ここは今までにも何度か注意を受けてきましたが、今日のが一番わかりやすかったです。
バスの音以外は軽いタッチで、バスの音に他の音階の響きを含ませてしまうような感じに弾くそうです。グリッサンドみたいなイメージだそうです。しかも、音量を抑え気味に。
大体イメージはつかめました。あとは練習!
そして、175小節目の右手。
ここがいつも苦戦するところです。
流れるような3連符の中にメロディーが隠されているこの2小節。
ここではメロディの音は、ほぼ小指で弾いて、あとの音が親指や2,3,4の指。
小指の音を温かい音色で引き立たせたいわけですが、重量奏法で小指の重さをぽんと鍵盤に乗せるようにするそうです。
エチュードの「エオリアンハープ」のメロディーラインの音のように。
ここでまた先生、美しい音色でエチュードを弾いてくださいました。
きれい!!
ぁ~、「エオリアンハープ」ってそうやって弾くんですね!
普通はエチュードなんかもたくさんやってからバラ4に取り掛かるんでしょうね~。ぼよん・・・
でもこうやってバラ4を通して、ロマン派の曲に要求される奏法をいろいろと習っているような気がします。他の曲にもとっても役に立ちます。
だからバラ4はショパンの最高峰のひとつと言われるんですね。集大成の曲なのですね。
今頃になってわかったか~、わたし!
そのほかに倍音のお話やピアノのタッチはどう作られるかということもお話してくださいました。
物理の力の公式まで持ち出して説明してくださいましたが、先生、知識量がすごいです!
今日はほんとに盛りだくさんで、充実したレッスンが受けられました。
次回は7月初旬です。
頑張らなくちゃ!
そうですね、まだ日がある~と思っていても、9月はきっとあっという間にやってくるでしょうね。
詰めの段階ですね。
そうそう、バラードはストーリーものなんですよね。
私も言われたなぁ・・・どんなお話なのか、自分の中ではっきりさせてないと、音に表すのって難しいですよね。
ピアノフォルテさんのストーリーはどんななのでしょうか。
by ペンネ (2007-06-17 17:32)
ぺんねさん
やっぱり、9月はすぐでしょうか!
まずいなあ・・・・
先生にも「間に合いますか?」と聞いてみちゃいました。笑
先生曰く「う~ん、せっかくここまできてるんですから頑張りましょう」
でもフレージングに気をつけると、曲のお話が前進していくような感じがします。
ストーリーはやっぱりミエキヴィッチのブドゥリ家の3兄弟のお話をイメージしています。3兄弟が宝探しの旅に出て季節が過ぎていく・・・という感じです。
それを家でお父さんが心配しているお話です。
コーダはわたしのイメージは吹雪のなか足を取られながらも丘を登ろうとするイメージです。ほんとのお話はハッピーエンドですが、このバラ4のコーダからは悲劇の香りがします。
わたしは勝手にショパンが凄くポーランドに帰りたかったんだという、強い後悔の念が出ているのかなあ、と解釈しています。
ペンネさんはどんなストーリーですか?
by ピアノフォルテ (2007-06-17 19:08)
「せっかくここまで来ているんだから頑張りましょう!」って仰って頂けるのは嬉しいですね♪
そして「音の迷いをなくして鍵盤にざくっと乗せる事!」って上手いことおっしゃいますね。
(上手いって失礼ですね。^^;フレデリク先生〜!)
鍵盤の指の置く場所をしっかりと記憶して、ざくっと乗せる!ということでしょうか?
by nyaoko (2007-06-17 22:12)
nyaokoさん
そうです、そうです!
私の場合、和音の連続のところは鍵盤の位置を記憶っていうのが、まだまだできません。
練習あるのみですね。
昨日のレッスンは先生の演奏を堪能させていただきました。
ほんとに音色が美しかったです。
by ピアノフォルテ (2007-06-17 22:23)
素晴らしい深いレッスンなんですね!!!!!
特に長いスラーのフレーズ感は難しいです。録音して聴くと、スラーで弾いていたとしても、フレーズ感的に気持ちが途切れていたり、立ち止まるような瞬間があったりしてしまっていることもあるし、本当にあなどれない問題です。
私もよく先生に、「素人とプロの違いはフレーズ感にある。素人はフレーズの取り方が短い。だから長いスラーは本当に呼吸し歌いながら気持ちが途切れず、流れ続けるように!」と言われました。
ここまで深いレッスンをされていたら、他の曲にもかなり応用が効きそうですね!!!
本番に向けて、頑張ってくださいね!!!!
by F.S (2007-06-18 00:32)
songeさん
Nice!ありがとうございます。
素人との違いは長いフレーズですか~。
なるほど~。
今度CDを聴くときも、そういう部分を意識して聴いてみようと思います。
先生がスラーのつき方を解説してくださると、ほんとに部分部分で言葉をしゃべっているような感じに作られているように感じます。
具体的に言葉を当てはめてみるのもいいですよ、とおっしゃってました。
そういえば、スケ2の中間部では勝手に歌詞をつけていたわたし。笑
by ピアノフォルテ (2007-06-18 10:20)