無謀なチャレンジ [バラード4番]
「秋の出来事3」を綴ろうと思っていたら、どんどん忙しくなって来まして・・・汗
旅行記がまだ書けないでいますが、
先日のわれながらドキドキ体験を綴っておきます。
ほんとに無謀なチャレンジだったのですが
3曲連続で30分弾いてきました。
息子のピアノの先生であるO先生から
「大人の発表会をするんだけど、
「好きな時間だけ弾いてもいいよ。」
「え?そんなこと言うと2曲弾いちゃいますよ。」笑
ということで、ちょうど練習中だったショパンのバラード1番と
またちょっと復習したくなったバラード4番を申告しました。
一応O先生にもレッスンお願いしまして、ご自宅のスタインウエイに向かい
バラ1、バラ4を続けて弾いてみることに。
すんごいドキドキ~。
かろうじて弾き終わると・・先生、
「スケルツオ2番も弾かないの?」
と。
「へ? さ、3曲になりますけど・・・」
「ほかにも自分のリサイタルの練習で30分弾かれる方がいるし、大丈夫だよ。」
古希の記念リサイタルをされる方がいらっしゃるんですよ~。
素敵ですよね。
ほかにもフランス組曲をまとめて弾かれる方もいるし・・・
ということで3曲人前連続演奏にチャレンジすることにしました。
先生が言ってくださるのだし、まあいい勉強になるかな・・くらいな軽いノリでした。
家で練習してる時は、3曲続けて弾いても全然疲れないし、むしろ楽しいのです。
ところが・・・・
3日前くらいから、事の重大さに気がつき(爆)
フレデリク先生には「3曲とは! 音大生でもなかなか弾かないよ。」と言われ
フレデリク先生の大先生にはいぶかしげに
「どこで弾くの?」と。汗
右の脇の下が痛ーくなってきました。
(プレッシャーがかかるのいつもここが痛くなるんです)
当日は、そわそわドキドキでもう大変。
パパにも「聴きに来なくてもいいよ。」と言ってみたり、
いつも自分の演奏が信用できないので
「あり得ないところで崩れたらどうしよう・・・」とか
いろいろ悪いことを考えたりしながら自分の順番を待ちつつ
ほかの方の演奏を聴いていました。
皆さんレベルは様々なのですが
一様に音がとてもきれい!
O先生のご指導がいいのだなあ・・と感じました。
丁寧に弾いていてあんまりミスタッチされないんです。汗
月光全楽章弾かれた方も、テンポはゆっくりめではあるものの
丁寧な演奏で、安定されていました。
「やばい~~~~~~~~~~~~・・・・・・。」
いつもだと、少し守りの態勢になり、無難に弾こうとして派手にミスタッチしてしまう私なのですが
もうここはしっかりと腹をくくろう!ってなぜか思いました。
バラ1にバラ4にスケ2・・どれも自分にとって実力不相応な
大曲ばかりなのは百も承知です。
でもどの曲も自分なりに時間をかけてきたし、
何よりも大好きなショパンの曲でとても魅力的な内容のものばかりなのに
無難に演奏しようなんていかん!
とにかく習ってきたことを思い出しながら、場面場面をしっかり表現しよう、
と決めました。
そう思ったら・・
少し落ち着いて(とはいっても震えましたが・・)
なんとかバラ1は凄く大きな穴は空かずに弾き終えられました。
少し前にサークルの舞台では、悔しいミスタッチが数か所あってかなり凹んでいたんですが
今回はそれよりは少しましかな・・
お辞儀はなしで次に行こうかな、と思っていたんですが
皆さん、拍手を下さいます。
ありがたや~。
一応ちょっとお辞儀してみました。笑
さて、次は一番の大曲バラ4です。
大好きな曲だし、とにかく曲の魅力をわかってもらえるようにしよう、
と各場面のイメージを大切に、落ち着きポイントで少し気持ちを整えながら
進んでいきました。
前半は結構いい感じで集中できていたと思います。
しか~し!
後半の大好きな場面。秋が過ぎて冬の雪がふぶくイメージの個所、
いままであまり間違えたことのない場所で
右の和音が外れたら左手が乱れてしまって音がわからなくなり、
2小節くらいだったか、右のオクターブだけでなんとかつなぎつつ進みました。
止まらないでなんとかなった!と思ったんですが動揺を心の中で整理しきれず、
コーダ前のユニゾンのアルペジオの前の和音が違う音を鳴らしてしまい弾き直し・・・
ぎゃ~~~~、まずい!!
でもとにかく前に進みました。
せっかくいいところだったのに、ここでミスタッチするなんて!(心の叫び)
ものすごい気持ちが揺れていたので、この状態であの激しいコーダに入るのが
凄く不安になりました。
でもいつもコーダはテンポを守るためにメトロノームの音を頭に浮かべていました。
とにかく、いつもの通り、と思ってメトロノームに合わせて弾いて行ったら
なんとか崩れないで最後まで弾けました!
痛恨のミスはありましたがひとまずバラ4弾き終わりました。
はあ・・・。
皆さん、ちゃんと拍手をくださるんですよ~。涙
さて、気を取り直してスケ2です。
スケ2は3曲の中で一番長く練習しているので最後に持ってきました。
ちょっと落ち着いて弾けるかな、と思って。
でもそこは自分が信用できない私。
結構音をひっかけたりしつつ、なかなか乗れないなあ・・と思いつつ先に進んで行きましたが
中間部分の大好きなメロディーからは
自分がしたいことに体が着いて来てくれる感覚を感じられました。
でも油断できないんですけどね。爆
最後までちょっとヒヤヒヤしながら、
なんとか大きなミスタッチはなく弾き終えました。
やった!!!
バラ4がちょっと残念だったのですが、
逃げずに、きちんと正面から向かって表現しようとする、
という課題はクリアできたと思います。
これが出来たのは自分でもすごく大きいことでした!
聴いてくれたパパも
「良かったよ!」と言って先に家に帰って行きました。
私のあとに弾く方が舞台に上がっている時も、
一番前の生徒さんが私の方を振り向いて
「すごかった~~~~!!」
と思わず声をかけてくださったのがとても嬉しかったです。
ピアノの先生をされている生徒さんにもおほめいただき
やって良かった、と思えるチャレンジでした。
30分、曲に集中して弾き切る
ほんとに自分にとっては最高に無謀なチャレンジでしたが
じっと聴いてくださった皆さんにも、背中を押してくださったO先生にも
心から感謝した日でした。
やりきった感覚があってとてもさわやかな気分です。
旅行記がまだ書けないでいますが、
先日のわれながらドキドキ体験を綴っておきます。
ほんとに無謀なチャレンジだったのですが
3曲連続で30分弾いてきました。
息子のピアノの先生であるO先生から
「大人の発表会をするんだけど、
「好きな時間だけ弾いてもいいよ。」
「え?そんなこと言うと2曲弾いちゃいますよ。」笑
ということで、ちょうど練習中だったショパンのバラード1番と
またちょっと復習したくなったバラード4番を申告しました。
一応O先生にもレッスンお願いしまして、ご自宅のスタインウエイに向かい
バラ1、バラ4を続けて弾いてみることに。
すんごいドキドキ~。
かろうじて弾き終わると・・先生、
「スケルツオ2番も弾かないの?」
と。
「へ? さ、3曲になりますけど・・・」
「ほかにも自分のリサイタルの練習で30分弾かれる方がいるし、大丈夫だよ。」
古希の記念リサイタルをされる方がいらっしゃるんですよ~。
素敵ですよね。
ほかにもフランス組曲をまとめて弾かれる方もいるし・・・
ということで3曲人前連続演奏にチャレンジすることにしました。
先生が言ってくださるのだし、まあいい勉強になるかな・・くらいな軽いノリでした。
家で練習してる時は、3曲続けて弾いても全然疲れないし、むしろ楽しいのです。
ところが・・・・
3日前くらいから、事の重大さに気がつき(爆)
フレデリク先生には「3曲とは! 音大生でもなかなか弾かないよ。」と言われ
フレデリク先生の大先生にはいぶかしげに
「どこで弾くの?」と。汗
右の脇の下が痛ーくなってきました。
(プレッシャーがかかるのいつもここが痛くなるんです)
当日は、そわそわドキドキでもう大変。
パパにも「聴きに来なくてもいいよ。」と言ってみたり、
いつも自分の演奏が信用できないので
「あり得ないところで崩れたらどうしよう・・・」とか
いろいろ悪いことを考えたりしながら自分の順番を待ちつつ
ほかの方の演奏を聴いていました。
皆さんレベルは様々なのですが
一様に音がとてもきれい!
O先生のご指導がいいのだなあ・・と感じました。
丁寧に弾いていてあんまりミスタッチされないんです。汗
月光全楽章弾かれた方も、テンポはゆっくりめではあるものの
丁寧な演奏で、安定されていました。
「やばい~~~~~~~~~~~~・・・・・・。」
いつもだと、少し守りの態勢になり、無難に弾こうとして派手にミスタッチしてしまう私なのですが
もうここはしっかりと腹をくくろう!ってなぜか思いました。
バラ1にバラ4にスケ2・・どれも自分にとって実力不相応な
大曲ばかりなのは百も承知です。
でもどの曲も自分なりに時間をかけてきたし、
何よりも大好きなショパンの曲でとても魅力的な内容のものばかりなのに
無難に演奏しようなんていかん!
とにかく習ってきたことを思い出しながら、場面場面をしっかり表現しよう、
と決めました。
そう思ったら・・
少し落ち着いて(とはいっても震えましたが・・)
なんとかバラ1は凄く大きな穴は空かずに弾き終えられました。
少し前にサークルの舞台では、悔しいミスタッチが数か所あってかなり凹んでいたんですが
今回はそれよりは少しましかな・・
お辞儀はなしで次に行こうかな、と思っていたんですが
皆さん、拍手を下さいます。
ありがたや~。
一応ちょっとお辞儀してみました。笑
さて、次は一番の大曲バラ4です。
大好きな曲だし、とにかく曲の魅力をわかってもらえるようにしよう、
と各場面のイメージを大切に、落ち着きポイントで少し気持ちを整えながら
進んでいきました。
前半は結構いい感じで集中できていたと思います。
しか~し!
後半の大好きな場面。秋が過ぎて冬の雪がふぶくイメージの個所、
いままであまり間違えたことのない場所で
右の和音が外れたら左手が乱れてしまって音がわからなくなり、
2小節くらいだったか、右のオクターブだけでなんとかつなぎつつ進みました。
止まらないでなんとかなった!と思ったんですが動揺を心の中で整理しきれず、
コーダ前のユニゾンのアルペジオの前の和音が違う音を鳴らしてしまい弾き直し・・・
ぎゃ~~~~、まずい!!
でもとにかく前に進みました。
せっかくいいところだったのに、ここでミスタッチするなんて!(心の叫び)
ものすごい気持ちが揺れていたので、この状態であの激しいコーダに入るのが
凄く不安になりました。
でもいつもコーダはテンポを守るためにメトロノームの音を頭に浮かべていました。
とにかく、いつもの通り、と思ってメトロノームに合わせて弾いて行ったら
なんとか崩れないで最後まで弾けました!
痛恨のミスはありましたがひとまずバラ4弾き終わりました。
はあ・・・。
皆さん、ちゃんと拍手をくださるんですよ~。涙
さて、気を取り直してスケ2です。
スケ2は3曲の中で一番長く練習しているので最後に持ってきました。
ちょっと落ち着いて弾けるかな、と思って。
でもそこは自分が信用できない私。
結構音をひっかけたりしつつ、なかなか乗れないなあ・・と思いつつ先に進んで行きましたが
中間部分の大好きなメロディーからは
自分がしたいことに体が着いて来てくれる感覚を感じられました。
でも油断できないんですけどね。爆
最後までちょっとヒヤヒヤしながら、
なんとか大きなミスタッチはなく弾き終えました。
やった!!!
バラ4がちょっと残念だったのですが、
逃げずに、きちんと正面から向かって表現しようとする、
という課題はクリアできたと思います。
これが出来たのは自分でもすごく大きいことでした!
聴いてくれたパパも
「良かったよ!」と言って先に家に帰って行きました。
私のあとに弾く方が舞台に上がっている時も、
一番前の生徒さんが私の方を振り向いて
「すごかった~~~~!!」
と思わず声をかけてくださったのがとても嬉しかったです。
ピアノの先生をされている生徒さんにもおほめいただき
やって良かった、と思えるチャレンジでした。
30分、曲に集中して弾き切る
ほんとに自分にとっては最高に無謀なチャレンジでしたが
じっと聴いてくださった皆さんにも、背中を押してくださったO先生にも
心から感謝した日でした。
やりきった感覚があってとてもさわやかな気分です。
2012-11-12 22:32
nice!(2)
コメント(2)
お疲れさまでした!
素晴らしい〜ブラボー!!!!!
いい経験をされましたね!パパにもよかったよって言葉をいただけたし、みなさんからの熱い拍手、気持ちよかったのではないですか?
そう思うと、1時間以上のプログラムを組んで演奏する演奏家達の凄さを感じますね。今回仕事だったので参加できませんでしたが、機会がったら、私もプログラム組んで演奏してみたいです!大曲は無理だから・・・(笑)
お互い、頑張りましょう!
by かおる (2012-11-16 21:28)
かおるさん
一緒に出れたら良かったのにね~。
ほんとに良い経験をさせていただいて、先生と皆さんに感謝です。
先生はすでに何か次なる企画を考えていらっしゃるようですよ。
また都合がつけば参加させていただきたいです。
大曲が無理?????言ってる意味がわかりませんが。爆
by ピアノフォルテ (2012-11-21 13:42)