車椅子の少年と先輩

大学の友人が参加しているダンスの企画で、ある博物館で作品を発表をするというので、
応援もかねて観にいきました。

会場は広い空間のエントランス。なかなか素敵なロケーションです。

友人のグループとは別に、車椅子の人と健常者の人の混ざったダンスグループも発表に参加しています。
司会の方が時間までの場つなぎにお話をしながら準備時間を稼いでいましたが、間が持ちません。

車椅子の男の子に作品に関するコメントを求めて、ほいっとマイクを彼に渡しました。

車椅子に座る少年はもちろん背丈が小さいですが、くりっとした目に好奇心が溢れています。

おはよ～ございます！！

非常に良く通る声で清清しいあいさつをします。

見ていてとても気持ちの良い少年です。

春の若葉を思わせるそのグループのダンスが始まりました。
車椅子の人もそうでない人も、それぞれの個性を活かして、はつらつと、
時に融合して、見事なまとまりのある作品を作っていました。
車椅子に乗ったままでも、上半身を上手に使い表現力豊かです。
音楽のセレクトもとても良かったです！

このグループを指導されているのは、私の先輩なのですが、
大学時代からとても優秀で、今はある大学で教鞭をとりながら
この活動をしていらっしゃいます。
実は学部時代、この先輩が超苦手でした。(今もですが。笑）

なんというか・・・パーフェクトで、ストレート。
自分にも、人にも妥協がない、そんな感じの方に思えていました。

でも、発表されている多くの研究論文を拝見しながら、この先輩の才能はすごい、と
思っていました。
ダンスを｢共振｣という言葉で表し、まさにこのグループにおいて
｢共振｣を実現しているんですよ。
車椅子の人もそうでない人も、のびのびと楽しそうに表現を楽しみ、
それを見ている人にも伝えています。
まさにその場にいる人たちの｢共振」です。

発表の前に、チラッと先輩にごあいさつをしましたが、
学部時代のような、とがった感じはもうなくなっていたかもしれません。

苦手っていうのは憧れの裏返しであるのかも・・・

そんなことを感じながら、大学時代を思い出していました。


発表のあと、お客さんも参加のダンスの時間がありました。
二人組で輪になってくださいと言う指示です。

偶然、先ほどあいさつした少年と組んで手をつなぎながら、
｢何年生ですか？」と聞くと
「中学一年生です。」とのこと。
もう８年くらいこのダンスグループに参加しているそうです。

好奇心溢れるキラキラとした目は、何年ものあいだ、自由なダンスの表現を
楽しんできたからこそなのかもしれないですね。

なんだかとても気持ちの良い経験でした。

コメント 5

いい時間を過ごされましたね＾＾
先輩、どんなお方なのでしょうか…気になります（笑）
うーーん、私も体動かしたいです。苦手なんですけど、必要だと思っています。
ダンスだと音楽も入っていいかも知れませんね＾＾
by ゆかこ (2008-03-23 00:09) 

う、うれしい！
やっとコメントはいりましたよ！
画像認証が、いつも上手くいきませんでした。
あーよかった＾＾
by ゆかこ (2008-03-23 00:10) 

ゆかこさん
コメント入れにくいですよね。すみません！
ソネットが２月のおわりから数日メンテナンスした後、更新もしにくかったり、
コメントも認証がうまく行かないことが多いんです。
(わたしも自分のコメントが認証に引っ掛かって入れられないことがありました。笑）
何度かコメントを入れてくださったのですね。
ほんとに申し訳ありません。

この先輩とダンスグループは以前テレビにも取り上げられています。
信念のぶれないすごい方です。
by ピアノフォルテ (2008-03-23 09:48) 

ピアノフォルテさん、こんにちはです。

ダンスをしている人も見ている人も、皆が楽しくて、伝わってくる
素敵ですね＾＾
読んでいる私まで、なんだか背筋がシャンと伸びて前を向くような
そんな気持ちがしました。

木曜日の練習会、ご一緒させて頂くことになりました。
チビッコ（5歳と2歳）が一緒なので皆様にご迷惑をおかけするかもしれませんが、どうぞ宜しくお願い致します。
とても楽しみです＾＾

by mayumi (2008-03-24 10:28) 

mayumiさん
コメントありがとうゴザイマス♪
車椅子の方も健常者の方もとても良い表情で踊っておられました。

今度mayumiさんにお目にかかるのを楽しみにしておりますね。
素敵なピアノ聴かせて下さい！

by ピアノフォルテ (2008-03-24 22:09)