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芸術の秋でした [ショパン]

ベランダ08.11.30.JPG

               本日のベランダ

先週、今週と芸術の秋の総まとめ!みたいな日々でした。

何があったかというと・・







まずは「ル・ジョルナルド、ショパン(ショパンの音楽日記)」を2日間聴いてまいりました。
3日間で12公演全チケットを買いましたが、初日は風邪の治りかけのうえに
真冬の寒さで断念。
2日目から3日目10公演のうち9公演を聴いてまいりました。
2日目は時代がまだ若いので、ちょっとした「耐久レース」です。
(自分の気に入った曲はおもに後半だったので・・)
6人のピアニストが交代で時代順に、演奏していきます。

ジャン=フレデリック.ヌーブルジェ
イド・バル=シャイ
フィリップ・ジョジアーノ
児玉桃さん
アンヌ=ケフェレック
アブデル.ラーマン.エル=バシャ

シャイ以外はパリ高等音楽院つながり?という感じです。



でも、ショパン先生のソロピアノの曲をほとんど網羅している企画なんてないですよね。
初めて聴くポロネーズ、マズルカ、変奏曲とかありましたが
とにかく全部聴くって言うことに価値ありでした!

良かったのは3日目のバラ4の時代。
幻想曲にバラ4にスケ4、おまけに英雄ポロネーズも入っています。
お客様も一番入っていました。

6人のピアニストの皆さん、どれも初めて拝聴するのですが、
素敵な演奏がたくさんありました~。
特にアンヌ=ケフェレック。
バラ4も舟歌も、スケ4もみなこの方の担当。

「豊穣のノアン」というタイトルの時代の公演。
1841~1842の時期です。
バラ4を楽しみに拝聴しておりましたら、
ピアニストとしては全然知らない方なのに、凄いことが起きました。

「へえ~、この人はこうやってここを弾くのか・・・ふんふん・・」
などと興味津々で聞き耳を立てていた私。

後半になって、どんどん盛り上がっていくにつれ、

涙が止まらなくなってました!!

「えっ?わたし、いったいどうした????」

て思うくらい、泣かされています。
あんまり泣いて、化粧がはげました。笑

しかも、動揺しすぎて、その次のスケ4になってもまだ泣いてました。

そのあと交代して若手のジャン君の英ポロ。
これがまたイケイケ英ポロで、元気の良いこと!
なのに・・・・まだ涙が止まりません。


こんな体験初めてです!

ちょうどパパも一緒に聴いていたんですが、
素人のパパも「良かった!」と言っていました。
私の練習のは何回も聴かされて、曲自体はよく知っているので
よしあしも何となくわかるんですね~。

そして、1845~49の「告別のマズルカ」という最後の部。
また同じようなことが!
「幻想ポロネーズ」です。
演奏はイド・バル=シャイ。

このお方、6人の中で一番特徴的なピアニストで、
まず全部楽譜を見る!
しかもがっちゃんイスを一番高くする。
しかも首をくねくねして、いやみ~な感じで演奏する。

なんですが・・・

音がものすごく魅力的なんですよ。

結局何回も彼の演奏を聴いていると一番魅かれる音でした。

特にマズルカに素敵な色が感じられました。

シャイの「幻ポロ」、また化粧がはがれてました。
ショパンが自分の人生を振り返っているっていうのが伝わってくるような演奏です。
もう、しゃくりあげそうになって、自分自身「え?????」
って戸惑いました。

音楽のチカラってすごいんですね・・・

というわけで、耐久レースのような怒涛の2日間。
ほんとに体験できて良かった!と思う企画でした。
2日目のほうは腰が痛くなって大変でしたが、(イスが硬すぎです)
ショパンを弾くときに、自分自身にも多いにプラスになるかなあ・・


そしてこの週末は、
2年前に始めたバロックダンスの公演に参加してきました。
モーツアルトの時代のような衣装で髪には縦ロール初体験 !! 笑

参加してくださいね、と先生にいわれたとき、
まさかそんな衣装を着るとは想像もしておりませんでしたが
公演近くに衣装が出来上がってきてびっくり!!
パニエもつけるし、頭にはお花やら、羽飾りやら・・・

この歳で・・・・

DSCN2287.JPG

ま、これも良い体験です。
公演当日は非常に楽しめましたし、なにより
プロの方のチェンバロや、ピアノ、バイオリン等の演奏で
踊らせてていただくことが出来て
本当に幸せでした!
一緒に参加された皆さんも、素敵な雰囲気で
良い仲間となりました!

こんな具合で11月後半はほんとに充実した芸術の秋を楽しみました。

もう明日から12月ですね。

いよいよ寒い冬の季節。
今年の冬はインフルエンザが心配ですよね。
皆様、くれぐれもお風邪などひかれません様に。

金重サンのお花.JPG












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コメント 14

江州石亭

Unbelievable!
Incredeble!
Fabulous!
ちょっと思いつく単語並べましたが、ピアノフォルテさんの琴線を爪弾かれたようで、とんでもなく凄かったんですね。

バルシャイが一番印象的だったというのは思いも寄らないお言葉です^^
楽譜を見ながらってイリーナ・メジューエワと同じようですね。
パデレフスキ版を置かれてました?

エル・パシャが今回の企画の言いだしっぺだったと何かの本で読みましたが・・・何度かエル・パシャ自身ショパンの全曲演奏会を行なったことがあるとか書かれていましたね。
個人的にはケフェレックさんの演奏を聴きたかったのですがねぇ。
(美人ピアニストばかり追っかけていると非難の声もありますが、その点はご容赦を^^)
by 江州石亭 (2008-11-30 18:50) 

ピアノフォルテ

せきていさん
ケフェレック、品のある素敵な女性でした。
ノクターンの遺稿も彼女が弾いて、
これも実は涙がつ~っときてしまったんです。
凄いピアニストですね。

シャイ君、楽譜はコピーを並べていたと思います。
パデレフ版かしら・・・??

エル・バシャは巨匠の風格でしたが、
音色は数段シャイ君のが好きです!
同じ舞台でおなじピアノというのは、
ピアニストにとってはプレッシャーだろうなあ、と思いました。
でも、皆さん和気あいあいとされているようでした。
なかなかの企画で、ルネ・マルタンって凄いなあと思いました。
by ピアノフォルテ (2008-11-30 22:44) 

ペンネ

うわぁ・・・凄い企画ですね。
ほんと、こんなことって、ありませんよね。
年代順に聴けるというのも面白いです。

そうすると、ショパンが何をどう思ってこういう曲をこの時期作っていたのかとか、どのようにいろんなことに触れて(世界情勢の変化とか、病気とか)こうなっていったのか・こんな作品が生み出されたのかとか、わかるような気がします。

ピアノフォルテさんのお化粧が何度も剥がれてしまったとは!
どんなにか素晴らしかったかが伝わってきました。

バロック・ダンスの衣装、とっても素敵です。
踊っているお姿も拝見したいものです。
by ペンネ (2008-12-01 21:56) 

ピアノフォルテ

ペンネさん
凄い企画ですよね。
東京と名古屋でもやったみたいですよ。
大阪ではリニューアルしたホールで行なわれました。
でも80分くらいのコンサートを聴いては、30分くらい休憩があって・・・
の繰り返しで、中途半端な時間しかないので、
ゆっくりお茶が飲めませんでした。
(といいながらビールも飲みましたが。笑)

私の踊り、オレンジの日記(わかります?)から見れます。
もしよろしければ。
ぴょんぴょんしてるだけですけどね。笑
by ピアノフォルテ (2008-12-01 22:51) 

ペンネ

ピアノフォルテさん、ありがとうございます。
そうかな?きっとそうだろうな、と思っていたところでした>オレンジの日記。
伺いますっ!ありがとうです。コレへのお返事は不要ですよ。
by ペンネ (2008-12-01 23:42) 

nyaoko

バロックな衣装&縦ロール初体験ですか!キャーっ!見に行きたかったです。憧れの縦ロール・・・でも実際にしてる方を未だ観た事がありません。^^;
by nyaoko (2008-12-02 00:55) 

ピアノフォルテ

ペンネさん
おわかりになりましたか?うふ。
by ピアノフォルテ (2008-12-02 08:41) 

ピアノフォルテ

nyaokoさん
にゃお子さんの心酔中のモー先生やバッハ、リュリ、ラモーなどのバロック、ロココ時代の曲がいっぱい演奏されました。
もし第2弾があったらお声をお掛けしますね。
会場も素敵で、建物もにゃおこさんにお見せしたかったです。
by ピアノフォルテ (2008-12-02 08:44) 

Cecilia

ピアノフォルテさんの美しいドレス姿・・・感激です!
お顔がわからない(そして縦ロールが見えない)のが非常に残念ですが、いいなあ!
もちろんこれを自前で揃える人なんかいないのでレンタルでしょうし。
でもバレエの発表会のように衣装代はかかるのでしょうね。
ちなみに発表会にかかるお金というのはおいくらくらいなのでしょう?
(いや・・・発表会というより公演なのですね??)
もう2年も続けていらっしゃるのですね。
早いものです。
by Cecilia (2008-12-04 05:37) 

11月の海底

通りすがりの者ですが…

オペラシティ、私も行って参りました。

ほんとは児玉桃のおっかけだったんですが、

正直、ちょっと失望しました。

でも、そのがっかりが吹っ飛ぶケフェレックの

素晴らしさ!

決して音量は大きくない(児玉ちゃんと比べて)

のですが、その澄んだ音色と安定した歌。

舟歌を聴いたのですが、船端叩く水のきらめきが

確かに見えるんですよね!

一緒に行った友人と二人、驚愕いたしました。

さようなら、桃ちゃん。12日のメシアンは行くけどね。

3月のケフェレック様の公演二つ、早速予約させて

頂きました。いやあ、世界は広い。
by 11月の海底 (2008-12-04 10:39) 

ピアノフォルテ

ceciliaさん
ご無沙汰しました!お元気でいらっしゃいますか?
衣装凄いでしょう?笑
こんなことになるんて、最初は想像していなかったんです。
この公演には実はいわゆる旦那衆がいらっしゃいまして、
衣装代もチケット代も本当はかからなかったんですが、
クリーニング代として少しお支払いさせていただいた程度です。
後は自分ではく靴代や練習場を借りた借り賃を少し。
いや~太っ腹ですよ。
by ピアノフォルテ (2008-12-04 16:14) 

ピアノフォルテ

11月の海底さん、初めまして!
コメントありがとうございました。
ケフェレックさん、良かったですよね。

こういう風に同じピアノでピアニストが交代で弾くのは
ピアニストさんにとっては苦行かもしれないです。
児玉さんのスケルツオ2番やソナタ3番、期待していましたが、ちょっと思ってたのと違ってました。
こういう曲には自分の描くイメージが強くありますよね。
でも児玉さんもきっと単独のリサイタルでは魅力を発揮されていらっしゃるのでしょう。

ケフェレックさんこのあともすぐに来日されるんですね。
拝聴してみたいです。
聴かれたらレポしてください!


by ピアノフォルテ (2008-12-04 16:19) 

11月の海底

ピアノフォルテ様、御掲載、お返事ありがとうございました!
そうですね、児玉桃(もはや呼び捨て)、CDは三枚出てますが、
ショパンの作品集が一番いい出来です。
そこに入っているものだと、この前のソナタ3番みたいに、
力んで入って息切れしてしまい、最終楽章が説得力を
なくして薄くなる、ってこともありません。ただ若干、この人は
内声部に対する意識が低いかも知れないです(メシアンの
『幼子イエスに注ぐ20のまなざし』を聴くとよくわかります)。
 ともあれケフェレック、3月が楽しみです。
銀座の山野楽器とINZのHMVにはCDがありませんでした。
最近、不景気のせいか、クラシックのCDの入荷が質を
下げている店、多いと思いませんか?
by 11月の海底 (2008-12-10 12:59) 

ピアノフォルテ

11月の海底さん

児玉さん、東京のはソナタ3番が深く読み込んであって
良かった!とおっしっている方もいらっしゃいました。
人によって聴き方が多種多様で、
着目点もそれぞれちがうので、不思議だなあと思います。
耳に成熟してるとか、してないとかって言うのもあるのかしら・・・
わたしなんてもろに未成熟な耳です。汗
(ピアニストは顔から入るし・・・)
結局音楽ってビールが好きな人ワインが好きな人・・・
みたいに演奏についても嗜好がいろいろあるんでしょうか。

ケフェレック、アマゾンでも検索してみたんですが、単独のものは少ないですね。ショパンのものはなかったような・・・
円高だからどんどん良いCDがお安く輸入されてくるといいですね。
by ピアノフォルテ (2008-12-11 17:05) 

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