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バラード4番レッスン記 16回目? [バラード4番]

今日は1ヶ月ぶりのレッスンでした。

前回のレッスン記を書いておりません。書こうと思っているうちに、もう1ヶ月!

前回が多分15回目。今回は16回目です。

まず、前回を思い出して・・・・

やっとコーダを見ていただきました!

しかし、コーダの手前のスタカートの和音の連続部分からたくさん注意を受けました。

この和音の連続は一つ一つ弾んで弾くというよりも、

「坂道を、つんのめった感じ」でつぎつぎに弾いていくのだそうです。

(ニュアンス伝わるかな・・。)

そしてコーダの最初の音符の多いところ。

もっとレガートを意識してとりあえずは流れるように弾けるようにしておくこと。

「激しい部分だからといって、必ずしも激しく弾くわけではないですよ。」とおっしゃっていました。

なので、この1ヶ月はできるだけレガートを意識して練習したつもり・・・・。できてるかな???

右手が3度の重音で半音づつ上っていく部分は左手がばたばたしない。

これも手を流れるように使ってレガートで練習すること。

ああ、難しい!

前回は1時間のレッスンがこの部分でほぼ終わってしまいました。

 

さて、今日ですが・・・

今日は先生が「さっそく後半部分をやっていきましょう。」

とおっしゃるので、後半の対位法のバッハ的なところから弾き始めました。

あ~、最初から弾かないと気持ちがつながりません。

音大生なら、弾いたその部分からもうしっかり雰囲気が作れるのでしょうね。

弾き終わって、先生のお言葉は、

「大変な曲を弾くから、凄く頑張って力が入っているという感じがします。

もちろんこの曲はショパンの中でも『幻想ポロネーズ』と並んで難しいです。

むしろ、ソナタの3番なんかのほうが構造的にかっちりできているので、楽譜どおりに弾けばできる、というところはあります。

(ええ~!3番なんてとても弾けませぬ)

でも、とにかく力を抜いて弾きましょう。」

私「バラ4の重圧を弾くごとにひしひしと感じてしまうようになりました~。」

こんな会話をしてから、部分的な弾き方の指摘を幾つか受けました。

・ 手の重みを鍵盤に預けるように。

・ そのためには余分な力が入っていると鍵盤に重みがかけられない。

・ 慌てて弾かない。→あちこちで走ってしまっているようです。

・ 左手の広範囲のアルペジオは鍵盤に手のひらを沿わせるように。雑巾がけの要領で。

(実際に鍵盤を拭くほこりとりのミトンを手にはめて鍵盤を拭く動作を体験しました。)

部分的に弾き進めつつ、なかなか先生のおっしゃるようには力が抜けないし、すんなりといきません。

とほほ・・・。

ひとつ、目からうろこだったお言葉がありました。

山場の部分(177小節)で右手がオクターブの3つの重音で、しっかり弾かねばいけないのに、その前の音が和音から遥か遠い低音部にあるため、その和音まで素早く飛んで、手を開かねばいけないというのがうまく出来ず鍵盤に指がきっちりはまりにくい、と訴えましたら、

筋肉は力を入れれば動くけれど、力を入れる筋肉があるということはそれに拮抗したほぐす筋肉があるということ。

「つまり力を入れて使うというイメージから『筋肉はほぐして使うもの』とパラダイムシフトしてはどうでしょう」

パ、パラダイムシフト!!

これ、コーチングの講座でコーチが使ってたなあ・・・・

パラダイムというのは、その人が「これはこうあるべき」と思い込んで作っている思考の枠組みのようなものです。女性は子供を生み育てるべきだ、とか男は人前で泣くべきじゃないとか・・・そんな感じかな。

「ほぐして使う」というイメージを持って和音に開いて弾いたら、少し弾き易くなりました!

フレデリク先生、恐るべし。

そういえば、先日参加したボディートークの講座でも、二人組みで体ほぐしするとき、

「背中をほぐすとき、体を固体と思ってほぐす手と、体を液体(人間の60%は水分ですから)と思ってほぐす手では感触が違ってきます。」

と先生がイメージの大切さをおっしゃっていました。

動きにふさわしいイメージを想像しながら動かす、ピアノ演奏にも大切なのですね。

このレッスンのあと、家の近くでご近所練習会でした。

凄く楽しくて収穫の多い会でしたが、次のブログに書きます。

 

 

 

 

 

 


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コメント 6

栗田隆喬

こんばんは!
 あ、分かります。身体の使い方の変化。
 結構イメージによって身体の動きって変わるんですよね。
 ピアノの場合だと、それによって音色までも変わってくるのはとても面白いです。意識と身体の動きと、出てくる音と、その三つが丁度ぴったりくると、やっぱりピアノって楽しいなぁ、と感じます。
 パラダイムシフト、いいですね。でもこれが起こると、本当にびっくりしますよね。
 では~。
by 栗田隆喬 (2007-04-22 21:42) 

トスカ

ショパンの曲中でも最大の難所、いよいよコーダのレッスンですね。
がんばってください。
by トスカ (2007-04-22 22:12) 

ピアノフォルテ

栗田さん
あら、こちらにもコメントいただいて嬉しいです!
体の使い方・・・ダンスもスポーツも歌も、ピアノも何か共通の感覚があるようですね。
力を抜くということをわかっているようでいながら、なかなか出来ない。
これってほんと、難しいことなのですよね。
でも視点を変えていろいろ工夫してみなくちゃいけませんね。
by ピアノフォルテ (2007-04-22 22:32) 

ピアノフォルテ

トスカ先生
コーダ、まだ全部はみていただいてないのですが、終りまで到達するのに何回のレッスンを費やすのかなあ・・・気が遠くなります。

コーダの音符、最初はほんとに難しそう!と思いましたが、最近少しづつですが「難しい!」という気持ちより、「レガートに弾こう」、とか「ここはもう少し力を抜こう」・・と思えるようになり、難しいという気持ちに負けなくなりつつあります。
でも、練習をコーダに集中すると、今度前のほうの難所がレベルダウンしてたりして。泣
ほんとにバラ4はあなどれない曲です。
by ピアノフォルテ (2007-04-22 22:35) 

かおる

いよいおコーダ突入ですね!!!!!ドキドキ!

やはりピアノはイメージも大事ってことですね。大曲だと力入りますよね、わかりますーーー!手が馴染んできてくれたら楽に弾けるようになるんでしょうが、そこまでがなかなか・・・。

がんばってくださいね!
by かおる (2007-04-24 18:38) 

ピアノフォルテ

かおるさん
力はいりまくりでもう大変です。
抜きたいのに、緊張すると余計入っちゃうんですね。
家でリラックスして練習しているときは力抜けることもあるのですけど。涙
今日は久しぶりにユンディのショパコンの演奏を聴いて見ました。
やっぱりうまい!
ユンディ、まけへんで~。鼻息、フン!笑
by ピアノフォルテ (2007-04-24 20:43) 

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