昨日の続きです

先月伺ったＫ先生のチェンバロハウスにＹさんをお連れしました。
先月の様子はコチラデス。

Ｙさん、ピアノを３０代から始めて２０年くらい。
雨だれやワルツ３番などをしっとりとﾊﾟｰﾌｪｸﾄにまとめられます。
演奏はとっても素敵な雰囲気をお持ちなんですが
弾いていると腕が痛くなり、ひどいと全身がいたいとおっしゃいます。






これまでに数人の先生について、言う通りに一所懸命やった結果がこれ、とあきらめ気味です。
どうせもう直らないの、身体がねじれてしまっているの、
といつもおっしゃっているのが気になってました。

ここ数カ月、私のストレッチクラスに毎回通われていて
身体が楽になる、と言ってくださっていますが
ピアノの弾き方はきちんと見ていただいた方がいいのではないかな～と
お節介にも思っておりました。

Ｙさんも私の先月の体験を聞かれて、行く気になった様子なので
昨日お連れしました。

まずはＫ先生、Ｙさんにとりあえず今取り組まれている「月光」を弾いてみてください
とおっしゃって
Ｙさん弾いてみます。

先生、「イメージはいいですね～」とおっしゃって
いろいろＫさんの弾き方を分析、必要な身体の動きや呼吸を指導されていました。

何回も何回も、弾き始めの呼吸や動きをおさらいして・・

Ｙさん、「これなら楽です！痛くない。」

そしてＫ先生も見本を見せるのに何回も月光の冒頭を弾いてくださり、
Ｙさんがそれにすごく喜ばれていました。

Ｋ先生たいていの曲はすらすらと難なく弾かれます。
読譜力も相当のものだと感じます。

Ｙさんが今習っている先生もチェンバロの先生のなのですが、
べトベンやショパンはあまり詳しくなく
見本で弾いてくださることはないそうです！
これもびっくりですけど・・

いろいろなアドバイスや動きを指導していただき
Ｙさん、叫びました。
「ピアノの病院や～！！こういう場所がほしかったんです！」

帰りにお昼をすぐ近くのお蕎麦屋さんで食べたのですが、
すごく喜んでいただいて、
おごってくださいました！笑

少しお役に立ったみたいで良かったです。
弾いているときの痛み、完全になくなるといいなと思います。

そうしたら弾きたいけど、自分には無理、と思っていらっしゃる曲でも
きっと弾いてみようかな、という日が来るのではないかしら。


さて、私のほうも少しまた教えていただきました。

前回のバラ４の弾きにくかったところ、
ちゃんと先生がノートに書いていてくださったみたいで
一つづつ確認してくださいます。

バラ４はこの前のアドバイスから、精神的にも少し前進できて、
そのあとフレデリク先生のレッスンでも
ひとまずこれで一区切り、という感じになれたので、
今回はもし見ていただけるなら・・と
ショパンのコンチェルト１番の楽譜を持参していましたが
バラ４に関しても再度確認。


で、次にコンチェルトの弾きにくいところをまた申告しました。

すると・・

先生によると私の弾きにくい部分はだいたいが共通点があり
ショパン独特のスパイラルなイメージの動きを必要とする部分が
多いみたいなんです。

で、何をやったかと言うと・・

ピアノから離れて床に立ち、右手を上にあげて右回りでらせん状に回りながら
座って行く動きをしました！！
グラハムテクニックというモダンダンスの動きに似ているような・・
そういえば、グラハムに「スパイラル」ってありました・・・

今度は左回り。
これが・・すごくやりにくい！！！！！
なんか感覚がついていかず、ほんとに左に回っているのかが分からなくなってきます。

そしてこのスパイラルの動きの中心が腰椎４番なのだそうです。

だから前回腰椎４番を意識してアルペジオを弾いてみて下さいって
指示されたんですね。
（アルペジオもスパイラルに関係しているらしいです）

そして頭の中でもらせん階段をイメージしながら弾いてみます。

少し弾きやすくなるような・・・

一番「お～～～～～～～！弾きやすくなった！」と思ったのは、

１楽章のほとんど最後に３度の重音で半音階ずつ下がってトリルにはいるところ。
指使いを頭に入れながら何度やってもしっくりとはまらない。

そこをスパイラルのイメージを持って動かしたら、指が滑らかに鍵盤に着いていきます。
あら、不思議・・・

魔法つかいみたい・・

これがまた家に帰ると感覚が薄まってしまうんですが。笑

でもしばらく先生にいろいろ教えていただこうかなと思います。

次は７月に伺うことになりました。